法律・制度
宅建業法、借地借家法、建築基準法、登記。 制度の趣旨まで戻って読むと、実務の理由が見えてきます。
不動産に関わる法律は、3つの層に分けると見通しが良くなります。
1つめは土地に何を建てられるかの層です。 都市計画法の用途地域が建てられる建物の種類を決め、 建築基準法の建蔽率・容積率が大きさを決めます。 接道義務を満たさない土地は 再建築不可となり、 いま建っている建物を壊すと次が建てられません。
2つめはその不動産が誰のものかの層です。 所有権のほかに、借地権のように 土地を使う権利だけを持つ形があります。 マンションは区分所有という特別な形で、 専有部分は自分のものですが、共用部分は区分所有者全員のものです。 借入があれば抵当権が登記され、 返済が滞れば競売にかけられます。
3つめは誰がどう売ってよいかの層です。 宅地建物取引業法が、免許・重要事項説明・ 報酬の上限・自ら売主となる場合の制限を定めています。 仲介手数料の上限が国土交通大臣の告示で決まっているのも、この層の話です。
★層が分かると、何をどこへ聞けばよいかが決まります。 建てられるかは市町村の建築指導課、 誰のものかは法務局の登記事項証明書、 売り方の妥当性は都道府県の宅建業免許を所管する部署です。
条文の趣旨まで戻って読む方針は 不動産の法律・制度の全体像にまとめています。
まずこれを読む
この分野の全体像です。個別の解説へ入る前に、通しで読めます。
用語ごとの解説(10本)
読む順序で並べています。それぞれ、仕組みと数字と出典をまとめています。
解説
用途地域
用途地域とは、その地域に建てられる建物の種類と規模を都市計画で定めたもの。13種類あり...
9分
解説
接道義務
接道義務とは、建物の敷地が建築基準法上の道路に2m以上接していなければならないという決...
14分
解説
再建築不可物件
再建築不可物件とは、いまの建物を取り壊すと新しい建物を建てられない土地のこと。建築基...
7分
解説
借地権
借地権とは、建物を所有する目的で他人の土地を借りる権利のこと。土地は地主のもので、建...
7分
解説
区分所有
区分所有とは、1棟の建物のうち独立した部分を単独で所有すること。所有者は全員で自動的...
9分
解説
建築確認と検査済証
建築確認と完了検査は別の手続きで、確認だけ受けて検査を受けていない建物が存在する。検...
10分
解説
相続登記の義務化
2024年4月1日から相続登記が義務になった。3年の起算点は死亡日ではない。過去の相続にも...
10分
解説
配偶者居住権
家に住み続けることと、お金を受け取ることを両立させるための権利。譲渡できず、貸すには...
11分
解説
境界(筆界)と越境
筆界は登記された時に決まったもので、当事者の合意では動かせない。筆界特定は新たに決め...
9分
解説
相続土地国庫帰属制度
相続した土地を国に引き取ってもらえる制度。ただし建物があると申請できず、手数料は一筆...
9分