不動産知識大全 業者が言わない数字まで、検算して解説する。

売買・契約

三為契約、手付金、重要事項説明、契約不適合責任。 署名する前に確かめるべき箇所を、条文の根拠つきで説明します。

不動産の売買は、申込・契約・決済の3段階で進みます。 段階が進むほど、抜けるときの費用が上がります。

申込の段階で出す買付証明書には、原則として法的な拘束力がありません。 ここまでは費用をかけずに引き返せます。 分かれ目は売買契約を結び、 手付金を払った時点です。 ここから先で抜けるには、手付放棄か違約金が必要になります。

契約の前に受ける重要事項説明は、 宅地建物取引業法35条にもとづくもので、説明すべき事項も法律に列挙されています。 買主が調べられることの多くは、契約前にしか調べられません。 制度上、質問できる場はここです。

契約書で必ず確認するのは4か所です。手付解除の期限(日付)、 違約金の額(実額)、ローン特約の期限と対象、 契約不適合責任の期間と免責の特約。 いずれも契約書に書かれており、署名の前に読めます。

売主が個人か宅建業者かでも、保護の厚さが変わります。 業者が売主なら手付は代金の2割を超えられず、 契約不適合責任の期間も2年以上とされます。個人が売主なら、 短縮や免責の特約が有効になりえます。

仕組みを利用した取引の形もあります。三為契約や 中間省略登記は、 違法ではありませんが、誰がいくら取っているのかが見えにくくなります。

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この分野の全体像です。個別の解説へ入る前に、通しで読めます。

用語ごとの解説(9本)

読む順序で並べています。それぞれ、仕組みと数字と出典をまとめています。

解説

重要事項説明

重要事項説明とは、宅地建物取引業者が契約の前に、宅地建物取引士をして買主・借主へ行わ...

8分

解説

手付金

手付金とは、売買契約のときに買主が売主へ渡す金銭のこと。特約がなければ解約手付とされ...

7分

解説

契約不適合責任

契約不適合責任とは、引き渡された物が契約の内容に適合しない場合に売主が負う責任のこと...

8分

解説

分譲

分譲とは、事業者が土地や建物を区分けして複数の相手へ売ること。法律上の定義は無い商慣...

9分

解説

三為契約

三為契約とは、売主と買主のあいだに入った不動産会社が所有権を自分に移さないまま転売す...

8分

解説

中間省略登記

中間省略登記とは、A→B→Cと所有権が移った取引で、中間のB名義の登記を省き、AからCへ直接...

8分

解説

心理的瑕疵と告知義務

国土交通省のガイドラインが告知の範囲を示している。「概ね3年」は賃貸だけの線で、売買...

11分

解説

媒介契約の3種類

媒介契約は3種類。専任は7日・専属専任は5日でレインズ登録、報告は2週間・1週間に1回以上...

9分

解説

建物状況調査(インスペクション)

宅建業法は3か所で建物状況調査に触れているが、どこにも「実施しなければならない」とは...

8分

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