不動産知識大全 業者が言わない数字まで、検算して解説する。

不動産の計算ツール

販売資料に載る数字は、たいてい良く見える条件で作られています。 満室・値下がりなし・経費控除前。どれも嘘ではありませんが、 自分の条件ではありません。 ここでは条件を自分で入れて、 手元にいくら残るのかを確かめられます。

全10本。いずれも、条件を入れると結果がその場で変わります。 結果が不都合でも式を曲げていません。 物件を売る会社は「買わないほうがよい」と出る計算機を作れません。 売る立場にないこのサイトだけが作れる部分です。

買う前に決めるもの(5本)

契約したら動かせなくなる部分です。 借りるか買うか、契約から決済までにいくら要るか、 毎月いくら持ち出すか、税がいくら戻るか。 いずれも契約の前にしか決められません。

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賃貸と購入の比較シミュレータ

家賃とローン返済額を並べるだけの比較はしません。税・管理費・修繕積立金・売却の費用と、売ったときに手元に残る額まで入れて、何年住めば購入のほうが負担が小さくなるかを出します。

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住宅ローン控除の計算機

「最大455万円」は、借入限度額いっぱいの残高が13年続き、その全額を引ける税を納めている人の数字です。返済していれば残高は減り、納めた税を超える分は戻りません。補助金や贈与を受ければ、天井がもう一段下がります。

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登記費用と諸費用の内訳の計算機

「諸費用は物件価格の7%」という説明は、性質の違う3つを1つに丸めています。条文で1円まで出せるもの、上限だけが決まっているもの、相場でしかないもの。分けて出すと、どこが動かせてどこが動かせないかが見えます。

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手出しシミュレータ

家賃収入だけでは足りず、毎月あなたの財布から出る金額を計算します。返済期間の合計額まで出るため、「月々わずか」がいくらになるのかが分かります。

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実質利回り計算機

表面と実質の利回りを並べて出し、その差がどの費目から来ているかを分解します。目標の利回りを入れると、そこから妥当な物件価格を逆算します。

借りた後に動かせるもの(2本)

借りた後に自分から動かせるのは、繰上返済と借り換えの2つです。 どちらも「毎月いくら軽くなるか」ではなく、 諸費用を引いた後に総額でいくら変わるかで出しています。

売るとき・引き継ぐときのもの(3本)

通算の損益が確定するのは、売った時点です。 持っている間の収支が黒字でも、売値が残債に届かなければ通算は赤字になります。 相続で受け継いだものは、税の計算がさらに一段変わります。

どれから使えばよいか

上の3つの束は、契約の前・借りた後・売るときの順に並んでいます。 自分がいまどこにいるかで選んでください。

どこにいるか自体が決まっていないなら、 賃貸と購入の比較から入るのが確実です。 住む年数と物件価格の見方を変えるだけで、答えが入れ替わります。 そのうえで買う側に寄るなら、諸費用の内訳で 契約から決済までに出ていく額を先に出しておいてください。

自分が住むために買うなら、住宅ローン控除も 先に出しておくことをすすめます。広告に出る「最大◯◯万円」は、 借入限度額いっぱいの残高が13年続き、その全額を引ける税を 納めている人の数字です。 実際に戻る額は、住宅の性能と借入額と 納めた税で決まります。性能を上げるかどうかを決める前に見る数字です。

投資として持つつもりなら、 手出しで毎月いくら持ち出すのかを出し、 実質利回りで販売資料の利回りを検算し、 出口の損益分岐で 何年後に売れば損失が最小になるかまで見てください。 この3つは、1つだけ見ても判断できません。

どのツールにも共通していること

式そのものをページに書いています。読む人が同じ計算を 紙の上で追えるようにするためです。数字だけを見せて根拠を書かないのは、 検算できない資料と同じことになります。

計算に含めていないものも、必ず書いています。 落としたものを黙っていると、答えが実際より正確に見えてしまいます。

既定値には、都合のよい数字を置いていません。 たとえば賃貸と購入の比較では、物件価格の変動率の既定値を0%にしています。 上がる前提を置くことも下がる前提を置くことも、 こちらが決めてよい話ではないからです。

使わないほうがよい場面

税額の計算は、要件の当てはめで結論が変わります。 相続の2本(相続した不動産を売るときの税・ 相続税)が出すのは、 「どのくらいの規模の話なのか」を先に知るための数字です。 申告に使う額は、税理士か税務署で確かめてください。